センターだより

14期生選抜・文字クラス開始!

2021/09/20

高校の入学試験の延期や、それに伴う大学への入学時期の遅れの関係で、2020年はCJLC1年生の選抜は行わず、幻の13期生となりました。しかし今年は、例年通りだったら13期生の入学選抜試験の受験資格があったはずの、現在の王立法律経済大学2年生(新学期から)を対象に、14期生としての募集を開始しました。

1つの場所に大勢が集まるような、いつもの入学試験はできないため、スタッフで話し合い、今回は入学希望者全員を対象とした文字クラスを開講し、そこへの出席率や宿題の提出率などを重視して、14期生を選抜しようということになりました。

宣伝や募集は全てオンラインです。GoogleフォームやFacebookの非公開グループ、Telegramなどを利用し、希望者への連絡やクラス分けを行い、宿題の提出は全てEdmodoで管理します。授業ももちろん、zoomを使用したオンライン授業です。

入学希望者はすでに、1年間大学の授業をオンラインで受けているので、ICTの利用はできるとは思いますが、普段の大学の授業では使っていないであろうツールの使い方は、カンボジア人の先生がクメール語で説明動画を作成しました。また、遅刻や中抜け、早退をチェックするために、zoomのチャット機能を利用することにしました。

そして授業も、同期/非同期でどのような区別をした方がいいかをミーティングで話し合いました。その結果、文字の学習は基本的に非同期で(説明動画を紹介する、書く練習をしたページを写真で提出する、教師の録音データを共有し、音読・ディクテーションの練習をするなど)行い、同期の時間には、非同期で勉強した(はずの)文字が読めるかどうかを確認するための活動を重視することにしました。また、ブレイクアウトルームを利用して、まだ対面で会ったことのない者同士、交流を深めてもらうようにし、学習動機を少しでも保ってもらおうと工夫しています。

文字クラスには100名近くの人が申し込みましたが、9月13日の初日には、各クラス(午前・午後に分けて3クラス作りました)とも、遅刻しないでこちらの指示に従って参加できた人は、20名弱でした。その後、宿題の提出状況や、欠席・遅刻を考慮すると、おそらく半分くらいに減るのではないでしょうか。選抜試験として、順調な(?)流れで進んでいるようです。

CJLでは、時間を守る、提出物をきちんと提出する、自律的に学習する、こういったことが重視されます。今までは、1回の筆記試験と、面接で入学する人を決めてきましたが、結果的に上記のことができず、1年生の途中で半分程度まで減ってしまう、ということが通常でした。今年は、約10日間をかけて、それらができるかどうか、CJLで勉強するのに向いている人かどうかをみています。その結果入学した人たちは、これまでと同じかどうか、今から楽しみです。

なお、今年大学に入学予定の、本当の1年生向けのクラス(14期生Bグループ)も、開講予定です。

(文責:レイン幸代[日本語教育主任])