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留学短報 Feb 2017

日研生として京都大学留学中のツェベルマーさんからお便りが届きました。
平安時代の歌人は、まさか1000年後にモンゴル人の女の子が雪を見て自分の歌を思い出してくれるとは思っていなかったでしょう…


皆さん、こんにちは。寒い時期がやっと終わるところだと思いますが、皆さん、お元気でしょうか。受験勉強の忙しい日々が終わり、もう春休みが始まりました。今回は、雪の京都の景色を撮影したものを紹介し、大阪府の「産経新聞社」まで、見学に行ったときの経験を述べたいと思います。

 まず、私は日本に来て毎日、日記を書くようになりました。ここでは、その一部を読み上げたいと思います。  

 「雪の大きなフレークが落ちる朝、私は普段より早起きだった。目覚めてすぐに起きるよう自分に命令してからは約一週間経つ。すぐに起きて、自分だけの場所である小さな寮の一部屋の中でも一番居心地のいい所であるシャワールームに向かった。起きてすぐ顔を洗うと眠くなくなるのがもう経験済みだ。タオルで顔を拭きながら時計を見ると、夜中の3時だった。ベランダに出てみたら、空から雪が、花の如く大きなフレークで静かに降っていた。誰にも邪魔されないこの時間が一番好ましい。さあ、もうそろそろ朝ごはんの準備だ。」

 空から降ってくる雪の大きなフレークを見て、私は清原深養父の歌を思い出しました。その歌はこうです。

「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ」

 現代語訳は、「冬なのに空から花が散ってくる。きっと雲の向こうはもう春なのだろう。」この歌に出てくるように、日本の雪はすごくきれいに降ります。まるで、空から花が散ってくるように。京都の雪景色もすごくきれいです。

 今度は、「雪の金閣寺」を見に行って来ました。人ごみが仕事が終わる時間のモンゴルのバスの中と同じぐらいすごかったです。

       上:「雪の金閣寺」下:雪の金閣寺撮影中の人ごみ



 

 今月の特別見学で、クラスのみんなで大阪の「産経新聞社」に行って来ました。インターネットを通じて、スマホやパソコンで必要な情報をすぐに探せるようになった今日では、新聞を読む人は大体、スマホやパソコンの作業が分からない年寄りの人たちだと思い込んでいた私たちにとって、新聞の価値や新聞記者の使命を知るとてもいい経験になりました。
 
 まず、新聞の仕事には、「時間」がなによりも大切だと思いました。同じ新聞社がいくつもある中で、一番早く、正確な情報を読者に届けるためにみんな頑張ります。

 次に、記事を書く際の大原則は「5H1W」の原則です。記事は、「いつ、誰が、どこで、何を、どうして、どのようにして」という質問に答えなければならない。新聞が出来上がる前に、大事なのは「見出し」です。読者が、記事の全部を読まなくても何が書かれているかが分かるよう、また面白がって読んでもらうようにプロの人たちが「見出し」を付けます。

 また、記事は「主観的」であってはならない、つまり「客観的な文章」でなかればなりません。それに、一つ面白かったのは、同じ新聞社が東京と大阪にあり、大阪では、東京のニュースを関西の人々のために修正することになっていることでした。関西と関東の人の面白がる話題も違っており、またもっと読みやすくするための工夫もしているそうです。

 最後に、記者の使命に関してですが、石巻日日新聞の記者たちが、2011年に東日本大震災で被害を受けた後でも、みんなに正確の情報を伝えるために、手書きで記事を書き続けていたそうです。掲示板に張ってあった石巻日日新聞の手書き新聞7枚が、現在、ワシントン市内のニュース博物館「ニュージアム」が展示に加えたとのことを聞いてとても感動しました。

 人の考えに誘導されることなく、起こった事実だけを読んでもらうために、新聞記者たちが毎日、時間と戦いながら、冒険もして頑張って記事を書いているので、皆さんも、ぜひ一度「新聞」を手に取ってみてください。

 
 では、皆さん季節の変わり目に体に気をつけてくださいね。また、来月の報告でお会いしましょう。

    
   上:産経新聞見学中の京大日研生 下:石巻日日新聞の手書き新聞



 
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