センターだより

各国成績優秀者訪日研修に当センターのサイハンゾルさんが参加しました

2018/10/09

Сайн байцгаана уу? みなさん、こんにちは。

モンゴルで一人だけ行くことができる国際交流基金の成績優秀者研修に、

今年はモンゴルセンターの3年生、サイハンゾルさんが見事選ばれました。

研修は9月5日から19日までの2週間、国際交流基金の関西国際センターにて行われました。

……が、今回のサイハンゾルさんの旅行はまさに冒険旅行だったようです。

どのような冒険を乗り越え、何を感じてきたか、

続きは彼女自身のことばでお読みください。

 

平成30年度日本語学習者訪日研修プログラム(各国成績優秀者)報告

「初めての経験」

モンゴル国:ガンゾリッグ サイハンゾル

 さっき、わたしは本当に素晴らしい夢から起きた。それは2週間の間に日本で様々な国の人と一緒に日本語で話しながら、旅行しながら、楽しく遊んでいたという夢だった。喜びたいことには、これは夢ではなくて、実際に起こった人生の一部だった。それで、今、その夢みたいに素晴らしい経験について書こうと思う。

 わたしは、この2週間に行われた「平成30年度日本語学習者訪日研修プログラム」に「初めての経験」という名前をつけたい。誰にとっても最初にしたこと、初めて経験したものが一番大切なことである。なぜなら、最初にやったものが将来の明るい道の始まりだからだ。我々がそれに対して前もって準備しておかなくて困っても、素晴らしい経験になるし、失敗してもぜんぜん大丈夫だ。

 わたしにとって、海外旅行は初めてのことであった。一人で行く、また、外国へ行ったことがないので、「どうするかな」という心配があった。その上、日本へ行くとき関西空港が台風で閉まってしまって、飛行機も飛べなかった。それで、東京の羽田空港へ行く切符をもらって5時間ぐらい待って飛行機に乗った。その翌日は、また一人で、東京の品川駅から新幹線で新大阪まで行って、新大阪で降りてから3回ぐらい乗り換えてやっと関西国際センターに着いた。そのとき、日本はまだ暑くて、重い荷物を持っていたわたしにとってはちょっと大変だった。おかげさまで、駅で迷っていたら、日本人はどうやって行くかを親切に答えたくれた。このように冒険的に始まった研修の参加者48人は、やっと集まった。

そして、研修のプログラムはホームビジット、大阪ツアー、日本文化体験、研修旅行という四つの部分に分かれていた。

 ホームビジットの家族は年配の夫婦だった。それで、一緒にだんじりお祭りの博物館へ行って、それから、映画館で日本の若者に人気がある「検察側の罪人」という法律に関係がある映画をみた。全体的に内容が分かったが、分からない言葉もたくさんあり、早口で話していたので分からない所もあった。料理については、お好み焼きとてんぷらを一緒に作って食べた。口で表せないほどおいしかった。

大阪ツアーでは、皆で心斎橋と大阪城へ行った。研修旅行では、広島の宮島と平和公園、京都の金閣寺と伏見稲荷大社へ行った。やっぱり、重要なのは歴史的な美しい所を見学することだ。でも、それより、世界中から来た48人の違う文化の人と話すチャンス、友達になるチャンスが一番大きな機会だったと思う。

最後に、日本という国が本当に力を持っている発展した国であるのを次のことで感じた。

 まず、日本に様々な自然災害があるのに、日本人が皆、普通の心構えで乗り越えることだ。わたしは日本に台風が通り過ぎたばかりのとき着いたが、日本人の目からは何も災害の悩みが見られなかった。逆に、元気で、特に年配の人々は自転車などに乗っていた。

 また、私たちが研修旅行で歴史的に重要な場所へ行くたびに、いつも小学校や中学校などの生徒たちに会う。国の将来である子供たちに小さいときから「日本人はどんな人か、どのような歴史があるか、どうやって生活するか」を教えることも印象的だった。

 最後に、世界中に日本が自分の国の文化や言語を広げていることは、日本語を勉強している外国人がどんどん増加していることの理由だと思う。その上、日本人が国の文化をよく守って今まで愛して来たことを見て、外国人であるわたしも自分の国のことに関心を持つようになった。

また、もう一つお知らせしなければならないのは、帰り道も「冒険」だったことだ。それは2週間、楽しくたくさん遊んで過ごした後、帰国するときやってきた。実は、日本から5時間ぐらいでモンゴルに着く予定だったが、モンゴルに雪が降って、強い風もあるという原因で飛行機が飛べるまで2日間かかってしまった。わたしは韓国のインチョン空港で2日間飛行機を待ちながら、同じように飛行機を待つモンゴルの人々に会ってゲームをしながら、楽しく過ごしたこともおもしろかった。

 一言で言えば、この訪日研修プログラムは世界中の国に向けた架け橋である。世界の48国につながり、遊び・学びに行ける道を整えてくれたので、わたしは国際交流基金の関西国際センターにまことに感謝している。