センターだより

センターの新入生募集活動

2020/11/11

ようやく今年も新入生の入学シーズンがやってきました。1月末からのCOVID-19の影響で、今年のベトナムの新入生の選抜スケジュールには様々な遅れが出ました。ハノイ法科大学(以下、法科大)へは、通常、高校の成績または高校卒業試験で法科大指定以上の点数を取得した学生が、入学を許可されます。学生は高校在学中に第3希望まで大学を選んで申し込み、その後、各大学が合格基準点を発表します。学生は申し込んだ3つの志望大学の基準点に達していた場合、その中から1つを選び、入学の登録へ行くというシステムです。自分が選んだ大学の基準点に達することができなかった学生は、私立大学へ行くそうです。いつもは9月半ばには始まる新1年生の授業も、10月8日現在、まだ新1年生が確定していない状況です。

今回は、ハノイ日本法教育研究センター(以下、センター)の3つの新入生募集活動について説明したいと思います。今年は、COVID-19により、全世界でオンライン化が進んだこともあり、センターでも新しい募集方法を試みました。

まず、大学へ登録に来た新入生候補の学生にセンターのパンフレットを配り、興味を持ってもらう活動です。これは、学生がアルバイトとして行い、センターの先輩として質問にも答えます。これは毎年行っています。

次に、毎年教室で対面で行っていた説明会を、facebookを使い、生配信で行いました。当日は、教師と3,4年生8名により、センターについての詳細な説明や目標、修了時の日本語能力、また、修了生の進路先などについての説明が行われました。その後は視聴者からの質問に答えるという形で説明会は進みました。教室での対面説明会は毎年行っていますが、オンラインで配信しながらの説明会は初めてで、誰もが少し緊張気味でした。質問は予想以上にいろいろとあり、1つ1つ丁寧に答えていくと、あっという間に時間がたち、約1時間で説明会は終了しました。いいね!は120人、センターに関する質問を含むコメントは90件でした。この説明会の時点では、まだ高校卒業試験の点数が出ていない時期でしたので、結果としては上々だったのではと思います。

最後に、学生が志望大学を選ぶ時期に、facebookの広告機能を使い、センターのページの広告を行いました。ベトナム北中部の18歳以上を対象に、日本・日本語・法律・大学などに興味を持つ人のfacebookに、センターの広告が表示されます。現在のところ、2万人以上に広告が配信され、センターに関する問い合わせも増えています。この問い合わせには、学生が主体となって答えてくれています。

センターの新入生募集活動は、教師が枠組みを準備し、実際の活動は学生たちが行います。多くの新入生にセンターを知ってもらおうと、今年も学生達が一生懸命動いてくれました。今後もベトナムに適した広告方法でセンターの活動を広めていきたいと思っています。