センターだより

2022年度カンボジアセンター総まとめ①

2023/04/10

2022年度CJLカンボジアセンターについてご報告いたします。
昨年度も様々な分野の皆様からご協力をいただきました。
まずは上半期の様子についてまとめたいと思います。

①「日本法授業」特別講義
センター4年生のカリキュラムに「日本法授業」があります。
2022年度の日本法授業は、一部オムニバス形式で行われました。

5月には在カンボジア日本国大使館の髙橋様、6月にはカンボジア司法省アドバイザーの坂野様にご講義いただき、その他にもカンボジアの法曹機関で活躍している、あるいは日本で勉学に励んでいる先輩たちも講義に参加してくれました。

髙橋様からは「日本の保護観察制度」について、坂野様からは「家族法と身分登録関連の法制度」についてご講義いただきましたが、学生にとっても非常に興味をひかれる分野であり、授業後には質問したいことが次々に出てきている様子でした。
オムニバス授業にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

②加田法務大臣政務官ご訪問
2022年7月には加田裕之法務大臣政務官がセンターを視察され、学生との座談会が行われました。

学生たちは最初は非常に緊張していましたが、最後はリラックスした様子で、日本や法学分野について様々な質問ができるようになっていました。同席されていた王立法経大学のルイ・チャンナー学長も、加田法務大臣政務官のご視察に非常に感謝され、また学生にも大きな期待を持って接しておられました。
彼らは現在、全員大学院進学や1年間の長期研修で日本滞在中です。法学の勉強に励むのはもちろんですが、座談会で伺った日本の文化やおすすめを実際に体験して楽しんでいるようです。
学生にとって非常に貴重な機会をいただけたこと、感謝申し上げます。

③2度目のオンライン書道講座
Covid-19以前は年2回、書家の伊藤吟雪先生と奥様の悠紀子さんがカンボジアに来てくださり、センターの学生に書道講座を開いてくださっていました。しかし昨今の事情からそれがかなわず、2022年1月に初めてオンラインで書道講座を行ってくださいました。

初めてのオンライン書道講座の様子はこちら(別窓で開きます)
初めてのオンライン書道講座

2022年7月もまた、オンラインでの書道講座となりました。とはいえ2回目ともなれば多少は勝手がわかってくるものです。前回よりはスムーズに進行できたのではないでしょうか。

ただ慣れてきたとはいえ、伊藤先生も学生もオンラインの限界といった歯がゆい場面があったと思います。次回こそ対面での書道講座が実現できたら……とお話しつつ、無事終了することができました。
学生たちは納得できる作品が書けたようで、とても満足そうでした。ありがとうございました。
次回は2022年度下半期の様子をお伝えしたいと思います。

【執筆担当:佐藤 怜奈(日本語教育担当)】