センターだより
2024年9月28日 “新潟賞”スピーチコンテスト
2024/12/03
2年に1度、公益財団法人新潟県国際交流協会主催のスピーチコンテストが開催されます。
今年のスピーチのテーマは「私が感じる日本の魅力」。モンゴル国立大学やモンゴル教育大学、モンゴル高専などから8人の学生が選ばれ、出場しました。
モンゴルセンターからは2年生が2名、出場しました。
エントリーナンバー1番のS.サロールさんとエントリーナンバー5番のA.アルタンチメグさんです。
サロールさんは「モンゴルセンターに入ってびっくりした経験」として、日本人の先生のルールや時間を守る厳しさ、細かさについてスピーチしました。最初はその細かさについてイライラしたこともあったけれど、ルールを守ることの大切さを実感し今はそれが日本の魅力だと思うようになったそうです。
アルタンチメグさんもモンゴルセンターの日本人の先生方と接する中で感じたことや考えたことを話しました。学生が勉強する環境に配慮し、勉強は何のためにするのか態度で示す先生を見て、「たとえどこにいても、日本人がいるところに日本がある」と思うようになったそうです。そして、この日本人の態度が日本の魅力だと述べました。
2人とも2年生、1年生の9月から日本語を始めてやっと1年、大学の勉強の傍ら初級の日本語の教科書を終えたばかりです。なのに、堂々と、自分のことばでこんなに多くの人の前でスピーチができたことは本当に素晴らしいと思いました。
また、その一方で、教師に対する敬愛の念を述べた内容のスピーチをしてくれて面映ゆいやら、ほんの小さな言動までも学生たちが見て覚えていることを知り怖くなるやらで、学生のスピーチを聞いてこんなに心の中が忙しかったことはありませんでした。「日本の魅力」というと「自然の美しさ」「アニメ」などが話題に上がるかなと安易に考えていたため、突然自分たちにスポットライトが当たったようでびっくりしましたが、日本へ行ったことがない2年生の学生が知る「生きた日本」というと、私たち日本人教師しかいないのです。私たちを見つめて懸命に1年間走ってきた学生たちの真摯な思いに気づかされました。
そして、サロールさんは奨励賞、アルタンチメグさんは最優秀賞を受賞しました。2人の努力とチャレンジ精神に拍手を送りたいと思います。
スピーチの録画もあります。サロールさんは23:20、アルタンチメグさんは1:10:30ごろからです。ぜひご覧ください。