センターだより
2024年9月10日 名古屋大学の学生との交流授業「日本・モンゴルの行政のIT化」
2025/01/28
9月10日(火)に、名古屋大学短期研修でモンゴルを訪問中の法学部1年生大曽根壱哉君、谷口こころさんがセンターを訪れ、「日本とモンゴルの行政のIT化」をテーマにセンターの3~4年生と発表・ディスカッションを行いました。
大曽根君と谷口さんは、日本の「マイナンバー制度」「マイナンバーカード」の現状と課題について発表してくれました。一方、モンゴルセンターの学生は政府が提供する「E-Mongolia(行政サービスポータルサイト)」「E-Clinic(医療サービスポータルサイト)」ならびに「E-Barimt(付加価値税還付登録サイト)」について発表しました。一般的な「モンゴル=草原と遊牧民の国」というイメージに反しているかもしれませんが、モンゴルでは国土の広さや首都の渋滞による役所へのアクセスの難しさ、社会主義時代の制度の名残もあって、行政のIT化は進んでいるように感じます。あるモンゴルの学生は、発表で日本の学生がマイナンバー制度、マイナンバーカードの推進に対して「怖い」と言っていたのが興味深かった、自分はそんなことは感じたことがなかったと言っていました。何か新しい制度が始まるときの、日本の慎重さ、モンゴルの柔軟さ・フットワークの軽さといった違いを、両国の学生が感じ取れたのではないかと思います。
なお、授業が終わってすぐに、モンゴルセンターの学生がこっそり聞いてきた質問が「日本には身分証明カードがなかったんですか??」でした。質疑応答では日本側からは「MNTって何ですか?」という質問がありました(モンゴルの通貨トゥグルグをMNTと表わします)。どちらも「そんなことが疑問になるんだ」というものですが、良い異文化体験の始まりになっていればいいなと思います。