センターだより

留学短報 Apr 2017

2017/04/11

京都大学に留学中のツェベルマーさんからお便りが届きました。カフェでお勉強とは、ツェベルマーさんもすっかり日本の女子大生になりましたね。

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皆さん、ご無沙汰しております。お元気ですか。桜の京都より今月の報告を申し上げたいと思います。2ヶ月に渡る長い春休みがあっという間に終わってしまい、4月10日から新学期が始まりました。さて、今回の報告では、まず季節のニュースとそれから、学生限定の「知るカフェ」というところについてお伝えしたいと思います。

まず、日本の春は桜の季節です。ですが、桜が咲く時間は非常に短く、一週間弱で終わってしまいます。開花する時期が場所によって違いますが、京都の場合、4月の下旬から中旬に開花しました。この前、大阪の産経新聞社に訪問したことを申し上げましたが、その際、一人の記者が「季節のニュースを書くのが好きだ」と言っていました。私は、内心「それの何が面白いんだろう?」と思っていました。しかし、季節のニュースがとても大事なのだということが実感しました。なぜなら、桜は開花する日にちが、場所によっても年によっても、違ってきます。そんな中で「4月7日、蹴上で桜が開花しはじめました。見頃です。」というニュースと綺麗な桜の写真があれば、それを手掛かりに無駄足せず花見を楽しめるということです。

▲ 蹴上の桜

次は、私が週に2、3回行く「知るカフェ」というところの紹介をしたいと思います。「知るカフェ」は、美味しいコーヒーを無料で飲める大学生限定のカフェです。1日に何回入っても無料で飲み物を飲めます。引き続き飲む場合は、100円を払います。普通のお店でコーヒーなら300円から400円です。さて、皆さんには、きっと「なぜ無料なのでしょう?」という疑問が生じたと思います。「知るカフェ」では、もちろん勉強はできますが、他にも色々な会社からのイベントが行われます。つまり、優秀な学生を雇いたいという会社といい会社に就職したいという学生が出会う場所でもあるわけです。日本の大学生は卒業する前に就職活動を始めるので、卒業する前に色々な会社と接触してみた上で自分にふさわしい職場を決めるのにも役に立つのではないかと思います。では、学生の代わりに誰がコーヒー代を払っているのでしょうか。答えは、多くのスポンサー企業たちです。とてもありがたく思っています。居心地が良く、お金も払わないので気楽に利用することができます。1年間だけの留学生である私も日本人大学生と代わりなくサービスをしてもらっています。

皆さんも、日本に来たらぜひ行ってみてくださいね。店員さんも同じ学生なので、とても親切に対応してくれます。

では、また来月の報告でお会いしましよう。

 

 

留学短報 Mar 2017

2017/03/29

京都大学留学中のツェベルマーさんからお便りがとどきました。

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まず、築後約300年が経過した今も生活が営まれ続けている合掌では今のような核家族ではなく、複合家族で住んでいたそうです。そのため、合掌の中は非常に大きいです。合掌造りの技術は優れていることはもちろんだが、ここで皆さんに注目していただきたいのは、白川郷の集落での生活において一番大事なことは、個々の家の助け合いと協力です。

これこそ、合掌造り集落の存在の命といっても過言ではないでしょう。集落が山間部に位置し、寒い冬には雪に閉ざされる厳しい自然条件に置かれた白川村では、家が単独で生活を維持するのは大変困難だからです。そのため、年間を通したさまざまな暮らしの場面で共同や互助が必要とされ、白川村ならではの相互扶助の関係が築かれてきたそうです。自然と共に生きる昔ながらの生活について少しでも知ることができたように思います。

 

           ▲岐阜県高山市白川郷集落群

さて、その後は読書に日々が続き、部屋の中で引きこもっていましたが、ついに寮から飛び出してチャリティーコンサートを見に行きました。実は、女性の地位向上・教育を柱として様々な諸問題に取り組む国際ソロプチミスト京都―東山クラブからの招待で行ってみました。とても楽しかったです。

モンゴルでの毎日は、次々と出される宿題やレポート、試験準備で過ごされ、芸術への関心は忘れられていたように思います。私は、小さい頃から学校以外にダンスやスポーツなどに挑戦したことがまったくなく、静かで平和な日々を送ることだけに最善を尽くしていました。しかし、やっと気づきました。できるか、できないかは関係なく、とりあえず何でも挑戦してみることが大事なのだということに。ですので、今回はコンサート中に二人の客にみんなの前で指揮者をやってみるチャンスをくれました。私は、ためらうことなく手を上げました。うまくできませんでしたが、良かったと思います。指揮者は手を動かしているだけで、苦労してないように見えるのだが演奏において一番大事な仕事をしているということが後で撮られた自分の下手な演奏を聞いて実感しました。

皆さんも、できるかな、大丈夫かななどと思うより、何でもやってみてください。結論はやる前にではなく、やってみてからにしてくださいね。では、また来月の報告でお会いしましょう。

 

 

 

 

日本語教師体験

2017/03/23

3月8~21日まで、名古屋大学大学院で日本語教育を専攻している大学院生の末松さんが日本語教師体験でモンゴルセンターに来てくれました。

モンゴルセンターでの授業を担当するだけでなく、近隣の日本語教育機関への見学やモンゴルセンターの10周年記念式典、日本語教師会のシンポジウムなどもあり、非常に慌ただしかったのですが、全ての学年の授業に入って熱心に教えてくれ、学生たちにとっても教職員にとっても刺激的で楽しい2週間となりました。

末松さん、ありがとうございました!

 

 

10周年記念式典

2017/03/21

3月20日、モンゴル国立大学において、センター開設10周年記念式典が開催されました。

式典には、駐モンゴル日本大使、JICAモンゴル事務所所長をはじめ多数のご来賓に列席していただき、名古屋大学からも市橋副総長、石井法学研究科長、小畑センター長など多くの関係者が、開設10周年を祝うためにモンゴルまで駆けつけてくれました。

 

また、この式典に先駆けて、前日にはモンゴルセンター卒業生によるOB会が行われ、在校生や教員、名大関係者が多数参加し、前夜祭を盛大に祝いました。

 

 

 

 

留学短報 Feb 2017

2017/02/17

日研生として京都大学留学中のツェベルマーさんからお便りが届きました。
平安時代の歌人は、まさか1000年後にモンゴル人の女の子が雪を見て自分の歌を思い出してくれるとは思っていなかったでしょう…

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皆さん、こんにちは。寒い時期がやっと終わるところだと思いますが、皆さん、お元気でしょうか。受験勉強の忙しい日々が終わり、もう春休みが始まりました。今回は、雪の京都の景色を撮影したものを紹介し、大阪府の「産経新聞社」まで、見学に行ったときの経験を述べたいと思います。

 まず、私は日本に来て毎日、日記を書くようになりました。ここでは、その一部を読み上げたいと思います。  

 「雪の大きなフレークが落ちる朝、私は普段より早起きだった。目覚めてすぐに起きるよう自分に命令してからは約一週間経つ。すぐに起きて、自分だけの場所である小さな寮の一部屋の中でも一番居心地のいい所であるシャワールームに向かった。起きてすぐ顔を洗うと眠くなくなるのがもう経験済みだ。タオルで顔を拭きながら時計を見ると、夜中の3時だった。ベランダに出てみたら、空から雪が、花の如く大きなフレークで静かに降っていた。誰にも邪魔されないこの時間が一番好ましい。さあ、もうそろそろ朝ごはんの準備だ。」

 空から降ってくる雪の大きなフレークを見て、私は清原深養父の歌を思い出しました。その歌はこうです。

「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ」

 現代語訳は、「冬なのに空から花が散ってくる。きっと雲の向こうはもう春なのだろう。」この歌に出てくるように、日本の雪はすごくきれいに降ります。まるで、空から花が散ってくるように。京都の雪景色もすごくきれいです。

 今度は、「雪の金閣寺」を見に行って来ました。人ごみが仕事が終わる時間のモンゴルのバスの中と同じぐらいすごかったです。

       上:「雪の金閣寺」下:雪の金閣寺撮影中の人ごみ



 

 今月の特別見学で、クラスのみんなで大阪の「産経新聞社」に行って来ました。インターネットを通じて、スマホやパソコンで必要な情報をすぐに探せるようになった今日では、新聞を読む人は大体、スマホやパソコンの作業が分からない年寄りの人たちだと思い込んでいた私たちにとって、新聞の価値や新聞記者の使命を知るとてもいい経験になりました。
 
 まず、新聞の仕事には、「時間」がなによりも大切だと思いました。同じ新聞社がいくつもある中で、一番早く、正確な情報を読者に届けるためにみんな頑張ります。

 次に、記事を書く際の大原則は「5H1W」の原則です。記事は、「いつ、誰が、どこで、何を、どうして、どのようにして」という質問に答えなければならない。新聞が出来上がる前に、大事なのは「見出し」です。読者が、記事の全部を読まなくても何が書かれているかが分かるよう、また面白がって読んでもらうようにプロの人たちが「見出し」を付けます。

 また、記事は「主観的」であってはならない、つまり「客観的な文章」でなかればなりません。それに、一つ面白かったのは、同じ新聞社が東京と大阪にあり、大阪では、東京のニュースを関西の人々のために修正することになっていることでした。関西と関東の人の面白がる話題も違っており、またもっと読みやすくするための工夫もしているそうです。

 最後に、記者の使命に関してですが、石巻日日新聞の記者たちが、2011年に東日本大震災で被害を受けた後でも、みんなに正確の情報を伝えるために、手書きで記事を書き続けていたそうです。掲示板に張ってあった石巻日日新聞の手書き新聞7枚が、現在、ワシントン市内のニュース博物館「ニュージアム」が展示に加えたとのことを聞いてとても感動しました。

 人の考えに誘導されることなく、起こった事実だけを読んでもらうために、新聞記者たちが毎日、時間と戦いながら、冒険もして頑張って記事を書いているので、皆さんも、ぜひ一度「新聞」を手に取ってみてください。

 
 では、皆さん季節の変わり目に体に気をつけてくださいね。また、来月の報告でお会いしましょう。

    
   上:産経新聞見学中の京大日研生 下:石巻日日新聞の手書き新聞


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