センターだより

私が日本語を学ぶ理由

2016/10/05

2016年9月に開催された「新潟賞スピーチコンテスト」で最優秀賞を受賞したサンチル・オヤーさんのスピーチ内容です。

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             「私が日本語を学ぶ理由」

 私がはじめて日本語を学ぼうと決めた理由について話します。2012年、モンゴルと日本樹立40周年を迎え、9歳から15歳までの子供たちの中で大会が行われました。それは日本のモーターバイクを作った本田宗一郎の自伝を読んで、心に残った印象と自分の夢について、「私が知る本田宗一郎」というテーマで作文を書く大会でした。

 その大会で優勝した子供は日本に行くことができることになっていました。私にとって自分の国から出て外国へ行って新しい世界を見るのはとても面白そうだったので、すぐ本田宗一郎の本を買って、何回も読んで、作文を書き始めました。一週間に一度読み返して、また直して、先生にも見せて修正してもらいました。私は生まれてからこの時ほど頑張ったことはありませんでした。そして5月頃3ヶ月間かけて書いた作文を送りました。

 6月1日のこどもの日に賞を授与されることになっていました。私は結果が出る前から優勝して日本へ行けるといつも友達に話していました。ある日、友達は私に「日本に行ったら日記を書いてね」と言ってピンク色のかわいい手帳をくれました。私は優勝する自信があったので、手帳を大切に保管していました。優勝したら家族のみんなに言って喜ばせて、カメラを買わせようと思いながら結果を待っていました。

 結果が発表される日、必ず結果が来ると思って待ち続けました。でも待っても待っても連絡が来ませんでした。私は優勝できなくても何か賞は取れているはずだと考えて大会のところへ電話しました。でも残念ながら何の賞も取れていました。その年のこどもの日は、私にとってとてもつらい日でした。プレゼントをもらっても全く喜べませんでした。どうして私は入賞できなかったんだろう、何度も自分に問いかけても、答えは見つかりませんでした。その時、「為せば成る」ということわざはうそだと思ってしまいました。

 大学に入ってなんで賞がとれなかったのかがやっとわかり始めました。私は本田宗一郎がどうやって夢を実現したか、どんな性格だったか、また私が学ぶべきことは何かなどを書かないで、自分の夢ばかり書いていたからです。

 人は失敗しても何かを学ぶはずです。私は何かを始めるとき、どんな目標で、何をどのような方法でするかをちゃんと考えることが大切だと知りました。
 それから私は自分の力で日本へ行き、日本語を使って日本を知りたいと思ったから日本語を学ぼうと決めました。

 もしあの時優勝していたら、日本語を勉強しようとは思わなかったかもしれません。失敗だと思われることも、実はもっと大きいチャンスになることがあります。新しいことをする刺激にもなります。今の私の日本語を学ぶ理由は、日本で留学したい、日本語を使って日本の法律を研究したいという意思なんです。日本で会社法を勉強して、いつか自分の会社を作りたいと思って頑張っています。

壁新聞づくり

2016/10/05

2年生「日本語総合」の時間でに、壁新聞をつくりました。

3つのチームに分かれ、それぞれ

● 道路交通新聞
● モンゴルのある日新聞
● へぇ・・・怖い世界だね新聞

というテーマで最近モンゴルで起こった交通事故、世界のびっくりニュース、モンゴルセンターの話題などを記事にし、新聞にしました。

題字を凝りすぎてなかなか紙面にすすまなかったり、意見がなかなか一致せず発行が危ぶまれるチームもありましたが、授業外の時間や休日もせっせと作業をして、ついに、完成!(じつはまだ細かい修正が必要なのですが)

各チーム割り付け作業を怠ったために、余ったスペースをむりやり写真で埋めようとするずるさも見られましたが…どのチームもそれぞれの個性を出しておもしろい切り口で新聞を作ってくれました。

///////////////// では、完成した新聞と担当記者をごらんください。///////////////////////


★道路交通新聞:トゥグルドゥル記者、ツェレンパグマ記者、ボディビレグ記者


★へぇ怖い世界だねえ新聞:ブジン記者、オルギルマー記者、ドルジ記者


★モンゴルのある日新聞:ハリウン記者、オヤンガ記者、ツォグドエルデネ記者

各新聞は、しばらくの間、304教室、307教室、201教室に掲示される予定です。感想を各新聞社の記者のみなさんにお願いします。

ガイドアルバイトの学生表彰

2016/10/04

毎年、夏休みになるとモンゴルセンターの多くの学生は、日本人観光客のガイドとしてはたらきます。

本日、老舗旅行会社として歴史のある「シュレン」の社長とマネージャーが直々にセンターにいらっしゃり、学生2名を最優秀ガイドとして表彰してくださりました。

表彰された5年生のルハムツェレンさん、2年生のボディビレグさんは、語学力だけでなく、礼儀や気遣い、仕事ぶりの面からの高く評価され、数多く在籍するガイドの中でももっとも優秀であったと評価されました。

二人には、表彰状と賞金が授与され、社長からは「センターの学生は非常に優秀。これからも夏休みはガイドとして活躍してほしい」とお褒めのことばをいただきました。

学生の本分はもちろん勉強ですが、ガイドのアルバイトは実際に日本人と接し、日本語や日本文化を学ぶとともに自国の地理や歴史への知識も深めるいい機会です。

今年の夏は首脳会議とナーダムが重なった影響で外国人観光客の数が例年より少なかったモンゴルですが、来年はより多くの日本人がモンゴルを訪れ、より多くの学生がガイドとして活躍できることを期待しています。

Nov2015 留学短報(ママガ)

2016/09/21

現在、日本に留学中の4年生から便りが届いています。
名古屋大学留学中、ママガさんのちょっぴりセンチメンタルな報告です。
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日本に来て60日が経ちました。一人の生活になじんでいますが、ときどきちょっと怖いです。でも、一緒に住む人がいないので怖くても仕方がないです。

今月に料理と運動に注目して過ごしました。なによりも、元気でいることが大事だから、毎晩運動しに寮の近くの公園へ行っています。料理として肉と特に野菜と果物がいっぱい食べたりしています。体重に気を付けなければならないため、ジャガイモとお米と小麦粉は食べませんでした。今月が速く過ぎました。
  
11月の下旬に日研生の2人の友達(アルナとフスレン)に会ってすごく嬉しかったです。2日の旅行でしたので、アッと言う間に過ぎてしまいました。その2人に離れたくなかったです。旅行が終わって家へ帰る途中で心が悲しかったです。

言葉で何と説明するかはわかりませんが、悲しかった理由は、帰ったら誰もいない空っぽい寒い部屋が待っているからです。

Dec2015 留学短報(ママガ)

2016/09/21

現在、日本に留学中の4年生から便りが届いています。
名古屋大学に留学中のママガさんからは、報告とともに、とても感傷的で美しい短歌が届きました。
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皆さんお元気ですか。

もうすぐ新年の祭りですね。
今月の初めごろ新年の雰囲気を入れ、素敵な電気で部屋を飾りました。
今も名古屋に雪がなくてときどき雨が降り、新年の雰囲気がなくて、初めての雪のない12月を体験して不思議です。
新年の祭りを思い出せるものはやっぱり雪だということを良く感じています。

今年雪を見ないかなぁと心配しています。
クラスの多数の学生は暖かい国の出身で、雪を見たがことない学生たちです。
その学生たちに雪を見せたいので私ときどき神様に「雪を降らせてお願いします」と祈りしています。

今年の新年の祭りどう祝うか、どんな想像もなかったが、日本でのホームステイのご家族が新年の祭り一緒に過ごそうと私をご家に誘ってくれました。
モンゴルでは新年祭りですが、日本ではお正月の祭りで、日本の家族と日本のお正月を祝うことになりました。
本から読んでいた日本のお正月を実際に体験することを楽しみにしています。その家族は山形県に住んでいます。山形県の冬、雪がたくさん降ると聞いたのですごく嬉しいです。

今月私にあったことは:
まず、クラスで本と映画を紹介する活動が行われ、私が2位になり、小さい賞をもらいました。その活動で私がチリ国で起きた鉱山事故をもとにして作られた映画で、すごく感動させます。

また、日本文学の授業を受けていますが、授業で短歌を作ってと言われ,初めて短歌を作ってみました。作った短歌で母国を本当に思っているという自分の心を表すのを狙いました。私が空を見て母国でいるような感じを受けます。
日本に来てから母国の星空を本当に思い出しています。母国だけで見た夜の素晴らしい星空を見たら私が泣くかもしれません。
関心があれば皆さん読んでみてください。

          よるのそら
          なでるそよかぜ
          それかんじ
          ぼこくをおもう
          よるがほしい

じゃ、山形へ行って来ます。来月の短報で雪と一緒に取らせた写真を見せます。
皆さん良いお年を^^

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