センターだより

センター修了生の現在 アハドジョン

2016/02/27

 私はタシケント国立法科大学・名古屋大学日本法教育研究センターおいて4年間勉強し、推薦試験で名古屋大学の修士課程に合格し、2015年の10月に来日した。
 日本に来てから多忙な日々が始まった。その多忙な日々が今もまだ続いている。はじめのころは、まだ日本に来たばかりだからそうだと思っていた。しかし、そうではなかった。日本では、皆いつも忙しい。暇な時間がほとんどない。この理由は何だろうか。私は、日本の社会が速いからだと思う。この日本の速い社会に慣れるために2月間もかかってしまった。その間、様々なカルチャー・ショックも受けた。その後、日本の動作や進行などが速やかである社会に少しずつ慣れ、今は社会の速さに適応してきたように感じている。

 私は、名古屋大学で勉強しながらPhD登龍門というプログラムにも参加している。そのプログラムの研修の一環で去年10月にモンゴルにも行ってきた。モンゴルは、とても楽しくて、たくさんの友達を作ることができた。特に、私にとってなじみ深いロシア料理を食べられたのが一番うれしかった。また、このプログラムの研修で3月の上旬にラオスに行くことにもなっている。今からとても楽しみにしている。
 日本に来てから楽しい日々を過ごしていると同時に様々な問題にも直面している。まず、言語の問題だ。日本に来る前に私は日本語をよく知っていると思っていたが、それは誤解だった。日本に来て、日本語をほとんど知らないことを実感した。次に私が困ったことは、日本におけるシステム全体が自国のシステムとはほとんど違うことだった。例えば、日本において車は左側通行だが、私の国においては右側通行がルールである。
 このような大変な時期によく手伝ってくださったのが私の指導教官の先生や先輩方だった。その方々のおかげで勉強も順調に進んでいる。例えば、指導教官の先生のおかげで自分の専攻分野である国際私法に関する研究会にも参加している。特に、関西国際私法研究会に参加し、自分の専門に関する知識を高めている。その結果、日本にいるうちによく勉強したい、様々なことを学びたいというやる気が高まっている。
 日本に留学に来て、物事の見方が変わった。つまり、考え方や視野が広がっていると思う。時折、自国にいる友達と電話やスカイプで話したときに、それをよく感じる。向こうから言われた意見などを聞き、以前の私も友達のようにある事柄について一方から考えていたのだと思う。今はある事柄について様々な側面から考えることができるようになったと思う。日本に留学して半年、様々な気づきがあった。

”名古屋大学大学院法学研究科国際法政コース修士課程1年 ハキモフ・アハドジョン