センターだより

法学講師体験

2019/10/11

ウズベキスタンセンターでは、昨年に引き続き、10月上旬に法学講師体験を実施しました。講師体験として当センターを訪問されたのは、一橋大学法科大学院を卒業した岸本健さんです。岸本さんは、ウズベキスタンでは独立後も土地が国有であることに着目し、4年生の「民事法入門」の授業の中で、特に土地所有権についての講義を担当しました。担保物権や物権的請求権について、具体的な事例を用いた分かりやすい授業に、学生は真剣に聞き入っていました。また、4年生からは、今年行われた土地制度改革により、現在政府が土地の私有化に向けた法整備を行っている段階であることについて発表しました。ウズベキスタンで土地私有化に向けた政府の動きがある中、土地私有の長い歴史を持つ日本による技術支援の可能性についても議論が出るなど、比較法や法整備支援の観点からも非常に有意義な講義となりました。

さらに、ウズベキスタンの法律関係機関として最高裁判所、弁護士会を訪問したほか、日系法律事務所、JICA事務所、名古屋大学事務所も訪問し、関係者との意見交換を行いました。当地で現地の関係者と交流することで、日々変革を続ける同国を多面的に感じ取っていただけたのではないかと思います。岸本さんが、近い将来またウズベキスタンに戻ってきてくださり、両国の法分野の国際協力でご活躍されることを大いに期待しています!Katta rafmat!!