センターだより

初めてのオンライン書道講座

2022/01/19

年に2回、書家の伊藤吟雪先生と奥様の悠紀子さんがカンボジアに来てくださり、CJLCの学生に書道を教えてくださっていましたが、この2年間はそれが叶いませんでした。昨年、「オンラインでやってみましょう!」と盛り上がっていたのですが、プノンペンがロックダウン、学生たちが大学に入ることができなくなり、実施には至りませんでした。

昨年の11月から、少人数の外国語のコースの授業は対面で行ってもいいという許可が出て、いよいよオンライン書道講座を実現させる時が来ました。そして2022年1月19日(水)、CJLC1年生と、3、4年生に対して、オンライン書道講座を実施していただきました。

テレビ画面には、中央が伊藤先生、右側に悠紀子さん。助っ人として、名古屋に留学し、現在は通訳として働いているCJLC6期生のチャンディーさんが、参加してくれました。

最初は、筆の練習から。

その後、お手本を見ながら、書いてみます。このお手本も、伊藤先生が一枚一枚、学生の名前を書いてくださり、航空便で送ってくださったものです。

カンボジア側は、スマートフォンで一人一人写しながら、先生にアドバイスをいただきました。

先生の方も、パソコンとタブレットの2つを使いながら、止めや払い、字の形などを丁寧に指導してくださいました。

午後は、3、4年生が合同。こちらのお手本は、事前に学生が書きたい言葉を先生に伝え、やはり先生自らが書いてくださいました。みんな難しい言葉を選んでいます。さすが、上級生。

最後には色紙に書きました。

作品を持って、記念撮影(そのために、おしゃべりなしでマスクを取りました)。

途中、こちらのインターネットの問題で途切れたこともありました。実際に先生とお会いして、指導していただく方がもちろんいいと思います。しかしそれができない今、できる形でやってほしいというこちらの要望をご快諾してくださった伊藤先生、悠紀子さん、そして手伝ってくれたチャンディーさん、ほんとうにありがとうございました!

でも次回は、カンボジアにいらしていただける状況であることを祈ります。

 

執筆者:レイン幸代(日本語教育主任)

名桜大学によるオンライン授業実習(1年生授業)

2022/01/18

2022年1月18日(火)、沖縄の名桜大学の学生さんが、CJLC1年生(14期生)に対して、授業を行ってくれました。いわゆる、実習ですね。もちろん、オンラインです。

ブレイクアウトルームを使って、実際におしゃべりをする活動などが多く盛り込まれ、年の近い日本人とお話ができて、カンボジアの学生たちはとても楽しそうでした。やはり若い人は若い人同士、が楽しいんでしょうかねぇ…

カンボジア側は、インターネットの問題で最初は参加できない学生もいましたが、最終的には全員が参加できました。

コロナが始まり、オンライン授業になったばかりの頃、私たち教師はその使い方もよくわからない状態で、手探りで授業を行なっていました。大学生のみなさんが、軽々(に見える)とICTを使って授業をされているのを、すごいなぁと思いながら見ていました。

将来、日本語教師になりたい人も、まだ分からない人も、いつかどこかで、この経験が活かされることがあるかもしれません。何かのお役に立てたら、幸いです。

名桜大学の学生の皆さん、当銘先生、お世話になりました。

今度はオンラインではなく、ぜひカンボジアに来てください!私たちも、沖縄へ行きたいです!

 

執筆者:レイン幸代(日本語教育主任)

名桜大学との交流会

2021/11/11

2021年11月11日(木)、沖縄の名桜大学国際学群の「日本語表現論」という授業に在籍されている学生さんと、CJLCの3年生が交流会をおこないました。

CJLCの学生は、2年生後期で書いたレポートの序論を完成させ、発表しました。

ソリナーさん「新型コロナウィルスが労働者に与える影響」

リザーさん「コロナウィルスが観光業に与える影響」

メイメイさん「オンライン授業についての問題」

この後に、3つのグループに分かれ、カンボジアと沖縄の学生が交流を行いました。発表内容について質問をしたり、好きなもの、大学生活について、いろいろおしゃべりをしたりしました。

会が終わる頃には、すっかり打ち解け、みんな笑顔でした。

名桜大学の皆さんとは、他の授業科目を履修されている学生さんが、CJLCの1年生とも交流をしています。

オンラインの利点を活かして、カンボジアの外側にいる人たちとの交流をもっと活発にできたら、と思います。国籍問わず、うちのクラスと日本語で交流しましょうという方、ぜひご連絡くださいませ!

 

文責:レイン幸代(日本語教育主任)

14期生入学式

2021/10/27

2021年10月18日(月)文字クラスの選抜を経て、20名が14期生として入学しました。オンライン授業がずっと続いていますが、みんな頑張って勉強をしています(10月末現在)。

11月1日から、いよいよ対面授業が再開される予定です。教師も学生も、オンラインから対面への切り替えの、準備をしていかなければなりませんが、全員に会えることを楽しみにしています。

 

 

(レイン幸代[日本語教育主任])

14期生選抜・文字クラス開始!

2021/09/20

高校の入学試験の延期や、それに伴う大学への入学時期の遅れの関係で、2020年はCJLC1年生の選抜は行わず、幻の13期生となりました。しかし今年は、例年通りだったら13期生の入学選抜試験の受験資格があったはずの、現在の王立法律経済大学2年生(新学期から)を対象に、14期生としての募集を開始しました。

1つの場所に大勢が集まるような、いつもの入学試験はできないため、スタッフで話し合い、今回は入学希望者全員を対象とした文字クラスを開講し、そこへの出席率や宿題の提出率などを重視して、14期生を選抜しようということになりました。

宣伝や募集は全てオンラインです。GoogleフォームやFacebookの非公開グループ、Telegramなどを利用し、希望者への連絡やクラス分けを行い、宿題の提出は全てEdmodoで管理します。授業ももちろん、zoomを使用したオンライン授業です。

入学希望者はすでに、1年間大学の授業をオンラインで受けているので、ICTの利用はできるとは思いますが、普段の大学の授業では使っていないであろうツールの使い方は、カンボジア人の先生がクメール語で説明動画を作成しました。また、遅刻や中抜け、早退をチェックするために、zoomのチャット機能を利用することにしました。

そして授業も、同期/非同期でどのような区別をした方がいいかをミーティングで話し合いました。その結果、文字の学習は基本的に非同期で(説明動画を紹介する、書く練習をしたページを写真で提出する、教師の録音データを共有し、音読・ディクテーションの練習をするなど)行い、同期の時間には、非同期で勉強した(はずの)文字が読めるかどうかを確認するための活動を重視することにしました。また、ブレイクアウトルームを利用して、まだ対面で会ったことのない者同士、交流を深めてもらうようにし、学習動機を少しでも保ってもらおうと工夫しています。

文字クラスには100名近くの人が申し込みましたが、9月13日の初日には、各クラス(午前・午後に分けて3クラス作りました)とも、遅刻しないでこちらの指示に従って参加できた人は、20名弱でした。その後、宿題の提出状況や、欠席・遅刻を考慮すると、おそらく半分くらいに減るのではないでしょうか。選抜試験として、順調な(?)流れで進んでいるようです。

CJLでは、時間を守る、提出物をきちんと提出する、自律的に学習する、こういったことが重視されます。今までは、1回の筆記試験と、面接で入学する人を決めてきましたが、結果的に上記のことができず、1年生の途中で半分程度まで減ってしまう、ということが通常でした。今年は、約10日間をかけて、それらができるかどうか、CJLで勉強するのに向いている人かどうかをみています。その結果入学した人たちは、これまでと同じかどうか、今から楽しみです。

なお、今年大学に入学予定の、本当の1年生向けのクラス(14期生Bグループ)も、開講予定です。

(文責:レイン幸代[日本語教育主任])

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