センターだより
2024年9月14日 日本人抑留者慰霊碑へ
2025/06/23
シベリア抑留ということばは聞いたことがある方も多いと思いますが、第二次世界大戦後、モンゴルにも約14,000人が抑留されていたことは日本ではあまり知られていないことのようです。
ウランバートル郊外ダンバダルジャーという場所に一部の亡くなった方の墓地がありました。ご遺骨が日本に帰ったあとに慰霊碑が建てられ、小さな資料館とともに公開されています。秋のお天気の良い土曜日、センターの学生とちょうど神戸大学から来ていたインターン生3人とともに、この慰霊碑を訪れることにしました。
モンゴルの学生の中には、高校時代に歴史の時間に日本人抑留のことを聞いたという者もいましたが、このような施設がウランバートル近くにあるということは初めて知った者も多かったようです。
慰霊碑にはモンゴルの学生と日本の学生がいっしょに献花をしました。
日本とモンゴルの若い世代がここで感じた小さな思いを忘れず、今後の両国の未来を築いていってほしいと思います。

2025年6月13日 第15期生修了式が行われました
2025/06/18
名古屋大学法学部中東正文研究科長は「私たちは正解のない世界で生きている。それだからこそ、学生のときに分かったことではなくて、分からなかったこと、悩んだことこそが大切である。」とビデオメッセージをくださいました。
5 давхарын их танхиамд энэ удаагийн төгсөлтийн ёслолын арга хэмжээ боллоо. Тус үйл ажиллагаанд МУИС, ХЗС-ийн захирал Б. Амарсанаа, академич, Эмерит профессор С. Нарангэрэл, ЖАЙКА-ийн Монгол дахь төлөөлөгчийн газрын орлогч дарга Ёшимүра Токүжи, Монгол дахь Япон иргэдийн холбооны тэргүүн Харада Осамү нарын зочид төлөөлөгчид хүрэлцэн ирлээ.
2024年12月13日 モンゴルセンター新年会
2025/01/28
モンゴルではクリスマスシーズンを「Shine Jil シン・ジル=新年」と呼びます。そんなわけで、年末のクリスマスパーティーも「新年会」と呼びならわされており、着飾って踊って歌って食べて飲んで、一年の最後に学校や職場のみんなと楽しく過ごすのが習慣です。センターの新年会は毎年4年生が幹事となり、さまざまな楽しい企画を準備してくれます。4年生のCh.ミンジブルガンさんが今年の新年会の感想をまとめてくれました。
日本法教育研究センターでは、毎年12月にその学年の4年生が担当し、新年会を開催しています。この伝統の一環として、私たちの16期生は2025年の新年会を行いました。本パーティーは、センターの卒業生と学生がお互いを知り合う、温かい雰囲気が生まれる機会となっています。今年は約45名の教師、学生、卒業生が参加し、楽しい夜を過ごしました。その中で、二期生のアリュンザヤ先輩がお越しいただき、貴重な経験や思い出を共有してくれたのが、私たちにとってはありがたい出来事でした。
新年会の最も重要で、楽しい部分は、各クラスによる「出し物」です。この伝統によって、クラスは一緒に芸術パフォーマンスを準備し、話し合うことで、お互いをよりよく理解するのに役に立っていると思います。今年から優勝クラスにトロフィーが授与され、それを今後も毎年優勝クラスが受け継いでいくことになったのが特別だったと思います。トロフィーの史上初の受賞者に1年生(19期生)が選ばれました。
また、新年のイベントを担当することは、私たちにとって将来何かのエベントを企画することに対して、貴重な経験となりました。

Японы эрх зүйн боловсрол судалгааны төв нь жил бүрийн 12-р сард тухайн жилийн 4-р курсийн хамт олон шинэ жилийн баяраа зохион байгуулдаг уламжлалтай билээ. Энэхүү уламжлалын хүрээнд 2025 оны шинэ жилийг 16-р үе зохион байгууллаа. Шинэ жилийн үдэшлэг нь тус төвийн төгсөгчид болон оюутнуудын хооронд бие биетэйгээ танилцах боломжийг олгож, халуун дулаан уур амьсгалыг бүрдүүлдэг давуу талтай.
Энэ жилийн шинэ жилийн баярт 45 орчим багш, оюутан, төгсөгчид оролцон нэгэн үдшийг гайхалтай өнгөрүүллээ. Түүний дотор 2-р үеийн төгсөгч Ариунзаяа хүрэлцэн ирж өөрийн үнэт туршлага, дурсамжаа хуваалцсан нь бидний хувьд талархууштай үйл явдал байлаа.
Бидний шинэ жилийн хамгийн чухал, хөгжөөнтэй дурсамжтай хэсэг бол анги тус бүрийн урлагийн үзүүлбэр юм. Уг уламжлалын хүрээнд ангиуд хамтдаа урлагийн үзүүлбэрээ ярилцан бэлдэх зэрэг нь бие биеэ илүү их ойлгодог болоход тусладаг. Энэ жилийн хувьд түрүүлсэн багт шилжин явах цом гардуулдаг болсон нь онцлог байсан хэмээн бодож байна. Хамгийн анхны шилжин явах цомын эзнээр 1-р курсийн анги тодорлоо.
Шинэ жилийн үйл ажиллагааг зохион байгуулах нь бидний хувьд цаашдаа аливаа үйл ажиллагаа зохион байгуулах үнэт туршлага болсон.
2024年9月10日 名古屋大学の学生との交流授業「日本・モンゴルの行政のIT化」
2025/01/28
9月10日(火)に、名古屋大学短期研修でモンゴルを訪問中の法学部1年生大曽根壱哉君、谷口こころさんがセンターを訪れ、「日本とモンゴルの行政のIT化」をテーマにセンターの3~4年生と発表・ディスカッションを行いました。
大曽根君と谷口さんは、日本の「マイナンバー制度」「マイナンバーカード」の現状と課題について発表してくれました。一方、モンゴルセンターの学生は政府が提供する「E-Mongolia(行政サービスポータルサイト)」「E-Clinic(医療サービスポータルサイト)」ならびに「E-Barimt(付加価値税還付登録サイト)」について発表しました。一般的な「モンゴル=草原と遊牧民の国」というイメージに反しているかもしれませんが、モンゴルでは国土の広さや首都の渋滞による役所へのアクセスの難しさ、社会主義時代の制度の名残もあって、行政のIT化は進んでいるように感じます。あるモンゴルの学生は、発表で日本の学生がマイナンバー制度、マイナンバーカードの推進に対して「怖い」と言っていたのが興味深かった、自分はそんなことは感じたことがなかったと言っていました。何か新しい制度が始まるときの、日本の慎重さ、モンゴルの柔軟さ・フットワークの軽さといった違いを、両国の学生が感じ取れたのではないかと思います。
なお、授業が終わってすぐに、モンゴルセンターの学生がこっそり聞いてきた質問が「日本には身分証明カードがなかったんですか??」でした。質疑応答では日本側からは「MNTって何ですか?」という質問がありました(モンゴルの通貨トゥグルグをMNTと表わします)。どちらも「そんなことが疑問になるんだ」というものですが、良い異文化体験の始まりになっていればいいなと思います。
2024年9月28日 “新潟賞”スピーチコンテスト
2024/12/03
2年に1度、公益財団法人新潟県国際交流協会主催のスピーチコンテストが開催されます。
今年のスピーチのテーマは「私が感じる日本の魅力」。モンゴル国立大学やモンゴル教育大学、モンゴル高専などから8人の学生が選ばれ、出場しました。
モンゴルセンターからは2年生が2名、出場しました。
エントリーナンバー1番のS.サロールさんとエントリーナンバー5番のA.アルタンチメグさんです。
サロールさんは「モンゴルセンターに入ってびっくりした経験」として、日本人の先生のルールや時間を守る厳しさ、細かさについてスピーチしました。最初はその細かさについてイライラしたこともあったけれど、ルールを守ることの大切さを実感し今はそれが日本の魅力だと思うようになったそうです。
アルタンチメグさんもモンゴルセンターの日本人の先生方と接する中で感じたことや考えたことを話しました。学生が勉強する環境に配慮し、勉強は何のためにするのか態度で示す先生を見て、「たとえどこにいても、日本人がいるところに日本がある」と思うようになったそうです。そして、この日本人の態度が日本の魅力だと述べました。
2人とも2年生、1年生の9月から日本語を始めてやっと1年、大学の勉強の傍ら初級の日本語の教科書を終えたばかりです。なのに、堂々と、自分のことばでこんなに多くの人の前でスピーチができたことは本当に素晴らしいと思いました。
また、その一方で、教師に対する敬愛の念を述べた内容のスピーチをしてくれて面映ゆいやら、ほんの小さな言動までも学生たちが見て覚えていることを知り怖くなるやらで、学生のスピーチを聞いてこんなに心の中が忙しかったことはありませんでした。「日本の魅力」というと「自然の美しさ」「アニメ」などが話題に上がるかなと安易に考えていたため、突然自分たちにスポットライトが当たったようでびっくりしましたが、日本へ行ったことがない2年生の学生が知る「生きた日本」というと、私たち日本人教師しかいないのです。私たちを見つめて懸命に1年間走ってきた学生たちの真摯な思いに気づかされました。
そして、サロールさんは奨励賞、アルタンチメグさんは最優秀賞を受賞しました。2人の努力とチャレンジ精神に拍手を送りたいと思います。
スピーチの録画もあります。サロールさんは23:20、アルタンチメグさんは1:10:30ごろからです。ぜひご覧ください。