センターだより

日本語教師体験

2017/03/23

3月8~21日まで、名古屋大学大学院で日本語教育を専攻している大学院生の末松さんが日本語教師体験でモンゴルセンターに来てくれました。

モンゴルセンターでの授業を担当するだけでなく、近隣の日本語教育機関への見学やモンゴルセンターの10周年記念式典、日本語教師会のシンポジウムなどもあり、非常に慌ただしかったのですが、全ての学年の授業に入って熱心に教えてくれ、学生たちにとっても教職員にとっても刺激的で楽しい2週間となりました。

末松さん、ありがとうございました!

 

 

10周年記念式典

2017/03/21

3月20日、モンゴル国立大学において、センター開設10周年記念式典が開催されました。

式典には、駐モンゴル日本大使、JICAモンゴル事務所所長をはじめ多数のご来賓に列席していただき、名古屋大学からも市橋副総長、石井法学研究科長、小畑センター長など多くの関係者が、開設10周年を祝うためにモンゴルまで駆けつけてくれました。

 

また、この式典に先駆けて、前日にはモンゴルセンター卒業生によるOB会が行われ、在校生や教員、名大関係者が多数参加し、前夜祭を盛大に祝いました。

 

 

 

 

留学短報 Feb 2017

2017/02/17

日研生として京都大学留学中のツェベルマーさんからお便りが届きました。
平安時代の歌人は、まさか1000年後にモンゴル人の女の子が雪を見て自分の歌を思い出してくれるとは思っていなかったでしょう…

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皆さん、こんにちは。寒い時期がやっと終わるところだと思いますが、皆さん、お元気でしょうか。受験勉強の忙しい日々が終わり、もう春休みが始まりました。今回は、雪の京都の景色を撮影したものを紹介し、大阪府の「産経新聞社」まで、見学に行ったときの経験を述べたいと思います。

 まず、私は日本に来て毎日、日記を書くようになりました。ここでは、その一部を読み上げたいと思います。  

 「雪の大きなフレークが落ちる朝、私は普段より早起きだった。目覚めてすぐに起きるよう自分に命令してからは約一週間経つ。すぐに起きて、自分だけの場所である小さな寮の一部屋の中でも一番居心地のいい所であるシャワールームに向かった。起きてすぐ顔を洗うと眠くなくなるのがもう経験済みだ。タオルで顔を拭きながら時計を見ると、夜中の3時だった。ベランダに出てみたら、空から雪が、花の如く大きなフレークで静かに降っていた。誰にも邪魔されないこの時間が一番好ましい。さあ、もうそろそろ朝ごはんの準備だ。」

 空から降ってくる雪の大きなフレークを見て、私は清原深養父の歌を思い出しました。その歌はこうです。

「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ」

 現代語訳は、「冬なのに空から花が散ってくる。きっと雲の向こうはもう春なのだろう。」この歌に出てくるように、日本の雪はすごくきれいに降ります。まるで、空から花が散ってくるように。京都の雪景色もすごくきれいです。

 今度は、「雪の金閣寺」を見に行って来ました。人ごみが仕事が終わる時間のモンゴルのバスの中と同じぐらいすごかったです。

       上:「雪の金閣寺」下:雪の金閣寺撮影中の人ごみ



 

 今月の特別見学で、クラスのみんなで大阪の「産経新聞社」に行って来ました。インターネットを通じて、スマホやパソコンで必要な情報をすぐに探せるようになった今日では、新聞を読む人は大体、スマホやパソコンの作業が分からない年寄りの人たちだと思い込んでいた私たちにとって、新聞の価値や新聞記者の使命を知るとてもいい経験になりました。
 
 まず、新聞の仕事には、「時間」がなによりも大切だと思いました。同じ新聞社がいくつもある中で、一番早く、正確な情報を読者に届けるためにみんな頑張ります。

 次に、記事を書く際の大原則は「5H1W」の原則です。記事は、「いつ、誰が、どこで、何を、どうして、どのようにして」という質問に答えなければならない。新聞が出来上がる前に、大事なのは「見出し」です。読者が、記事の全部を読まなくても何が書かれているかが分かるよう、また面白がって読んでもらうようにプロの人たちが「見出し」を付けます。

 また、記事は「主観的」であってはならない、つまり「客観的な文章」でなかればなりません。それに、一つ面白かったのは、同じ新聞社が東京と大阪にあり、大阪では、東京のニュースを関西の人々のために修正することになっていることでした。関西と関東の人の面白がる話題も違っており、またもっと読みやすくするための工夫もしているそうです。

 最後に、記者の使命に関してですが、石巻日日新聞の記者たちが、2011年に東日本大震災で被害を受けた後でも、みんなに正確の情報を伝えるために、手書きで記事を書き続けていたそうです。掲示板に張ってあった石巻日日新聞の手書き新聞7枚が、現在、ワシントン市内のニュース博物館「ニュージアム」が展示に加えたとのことを聞いてとても感動しました。

 人の考えに誘導されることなく、起こった事実だけを読んでもらうために、新聞記者たちが毎日、時間と戦いながら、冒険もして頑張って記事を書いているので、皆さんも、ぜひ一度「新聞」を手に取ってみてください。

 
 では、皆さん季節の変わり目に体に気をつけてくださいね。また、来月の報告でお会いしましょう。

    
   上:産経新聞見学中の京大日研生 下:石巻日日新聞の手書き新聞


留学短報 Jan 2017

2017/01/16

京都大学留学中のツェベルマーさんからお便りが届きました。
クリスマスに恋人とKFCのフライドチキンを食べて過ごす日本の文化は、外国から見るととてもふしぎだそうですね。
私はモンゴルに来て、サンタクロースが赤ではなく青い衣装を着ていることにびっくりしました。

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皆さん、こんにちは。冬休みが始まり、のんびりしているところだと思いますが、私の冬休みは10日間ぐらいの短いもので、明日からは忙しい生活に戻ります。いよいよ試験期間なので、京大生もみんな試験勉強で忙しいです。さて、今月の新しいニュースですが、宝塚とクリスマスです。

12月10日に私はモンゴルで知り合った日本人の方の招待で、兵庫県の宝塚市まで行き、宝塚の歌劇を観賞して来ました。すばらしかったです。宝塚とは、築かれて102年経っている歌劇団ですが、何がすばらしいかというと未婚の女性だけで構成されているのです。

女の人たちだけで舞台がすごく華やかで、どこから見ても男の人だと思うぐらい男の人の役を上手に演劇していたことが本当にすばらしかったです。しかし、女優が未婚の女性に限定されていたことを私は疑問に思いました。特に、アジアの国々では男の人の方が尊敬されたり、女の人が結婚したら出世できなくなったりすることは昔からありました。
女の人が結婚したら主婦になったり、妊娠したらすぐに仕事を辞めさせることが今の韓国でもよくあることだと友達が話してくれたこともあります。それと同じように宝塚で働く人の権利が侵害されているのではないかと思いました。結婚したからと言って好きな仕事を辞めなければいけないということが私には納得できませんでした。

しかし、宝塚の女優であるということは仕事ではないそうです。宝塚はいわゆる学校であり、女優たちは生徒であるということだそうです。なので、子供のころから舞台での主役を目指し、激しい競争のなかで一般人とは違う学校生活を送り、舞台で演劇し、卒業して結婚することになったらいつでも辞めることができると宝塚まで招待してくれた日本人の方が説明してくれました。宝塚での演劇を辞めても学校で歌やダンスなどといった色々な能力を身につけたため、学校教師や家庭教師など色々な仕事をやっていくそうです。宝塚の話はここまでとします。


▲ 上:宝塚劇場ビル    下:ベルサイユのばら 銅像

皆さんは、「日本人は真面目で、恥ずかしがりやだ」と思っていますか。実は私もそう思っていました。しかし、それは大間違いでした。今まで、周りの人々から日本人は恥ずかしがりやだとよく聞いたり、また「結婚しない若者たち」、「少子化」などの社会問題を耳にしたりしていたため、日本人は大体みんな独身だろうと思っていました。

ある日、私は日本人の友達と一緒に食事をしながらメリークリスマスなどと書いてあった看板を眺め、「もうすぐクリスマスだね」と家族を恋しくなって溜息ついたところ、「ええ、チビちゃん彼氏いないの」と聞かれました。クリスマスと彼氏、何の関係あるのとびっくりした私に彼女はこう説明してくれました。「日本では、クリスマスはカップルでお祝いするのよ」と。まさかそんなだと思ったのだが、残念ながら、彼女の説明は現実の語りでした。

クリスマス当日に、私は遊園地で遊んだり、映画を見に行ったりしました。すごく楽しかったです。しかし、もし一人だったら、落ち込んでいたはずです。なぜなら、どこに行ってもカップルだらけでした。大学生は言うまでもなく、中学生までカップルで歩いていました。幸いなことに、近先生がモンゴルから来ていましたので、私たち二人で、先生の孫も入れて3人でクリスマスを楽しみました。


▲ 上:先生とのデート「君の名は」 下:先生の孫と三人デート「遊園地」

 皆さん、日本に来られたら、ぜひ宝塚を見に行ってください。また、恋愛経験もたっぷりして来てくださいね。では、また来月の報告でお会いしましょう。

Dec 2016 留学短報

2016/12/13

京都大学留学中のツェベルマーさんからお便りが届いています。

自分の国を出て、外の世界を知るということは、つまり、外から見た自分の国を知るということなんですよね・・・

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皆さん、元気ですか?
報告が遅くなってしまい、申し訳ありません。書きたいことが多過ぎて、整理できなくなってしまいました。

では、早速ですがまず、11月19日から11月22日にかけて行われた「学園祭」(京大の学園祭名は11月祭です)についての報告をしたいと思います。

学園祭とは学生が主体となる課外活動です。京大は自由を大事にしているということを前の報告でも申し上げましたが、どれほどの自由を保障しているかをこの祭りを通じて分かることができます。

たとえば、構内でお酒を売ったり、買ったり、飲んだりすることは許されます。また、各サークル(くじで当てたサークル)がお店を出します。たとえば、「メイドカフェ」や「お化け屋敷」また「イケメンお蕎麦」など色々なことをやっています。学生同士での交流、高校生が大学を見学するいい機会だと思います。


            ▲11月祭の模擬店広場

続いて、大阪での「草原の風」モンゴル祭りについて報告です。
当日、一日中雨が降っていたにも関わらずモンゴルに関心を持っていらっしゃる日本人の方々が多く来てくださっていたことに驚きました。

久しぶりに岡先生との再会で著書まで頂きました。報告をお読みになっている皆さんにもお勧めです。続いて皆さんに一人の日本人を紹介したいと思います。モンゴルのたて文字を筆できれいに書いている日本人の方を見て、一瞬モンゴル人なのではとショックを受けました。

モンゴル人である私ですら書けなかったり、読めなかったりするモンゴルの古い文字です。水谷東洋さんはモンゴルの歴史について研究をなさっているそうです。

▲ 水谷東洋さん(上) ▲お祭りの会場にて民族楽器の演奏(下)

留学中には、色々な国からの人々に出会います。

そのたびに、「白い丸いテントに住んでいますか」「毎日馬で学校通っていますか」などと質問されます。中には、モンゴルという国の存在すら知らなかったりする人々もいます。

最初は、みんなはモンゴルについて何も知らないのだなと思っていましたが、水谷東洋さんと1920年代のモンゴルについて色々話をして、「モンゴルについて何も知らないのは私のほうだ」と思いました。

実は、日本に来て最初はモンゴルに帰ったらどうしよう、こんな便利な生活に慣れてしまったらどうしようと心配していました。しかし、今は自分の国の歴史をもっと勉強したい、帰国して国の発展に役立つ人間になりたいという意志がだんだん強くなってきています。

文章が長くなってしまいましたが、今回の報告はここまでとさせていただきます。また、来月の報告でお会いしましよう。

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